ココロのつぶやき@はてなブログ

南の島からの帰国子女で作家。2005年『講談社X文庫新人賞』受賞。現在、『文学フリマ東京』を軸に作品を発表中。

【00176】カリブ海のオバケ。#002

 イベント日程/WS日程/通販

 

 

 

※この話を丁寧にまとめたのが、↑↑↑のエッセイ本です。

文学フリマ東京他、誌即売会では人気の1冊です。

通販でも手に入ります<m(__)m>

 

 

【00175】カリブ海のオバケ。#001 の続きです。

 

 

カリブ海では、数年に一度あるかないかくらいの嵐に遭遇して、海のモズクになりかけた後(釣りに出かけて、船が沈みかけました)、気力も体力も消耗し倒した私は、一人でホテルに戻りました。

へろへろのふらふらになりながらベッドに横になっていると、隣に誰かがいる気配に気づきました。

恐る恐るそちらへ視線を向けると、白いワンピースのような服を着た、首のない成人女性が、すぐ傍でぼーっと寝転んでいました……(号泣)

どうやら、昨日、拾ってきた模様です……(号泣)

全身全霊で拒絶オーラを出していたら、えらい勢いで逆襲されました……(号泣)

パンドラの箱を開けて返り討ちに遭ったような感覚です……。

殺される寸前のような洒落にならない緊迫感です……汗
……どうやら私、しくじった模様です……(号泣)

首なし成人女性は、怒りの波動を撒き散らしながら私の中へと入ってこようとします。


カラダを乗っとられるものかと必死で抵抗しつつ、気づけば強烈な金縛り……(T_T)

お経の「お」の字も思い浮かばないし、あからさまな劣勢だし、万事休す!!!(号泣) でした……

生死のギリギリところで、私は、無意識で他界した曾祖母(享年106)を呼んでいました。

すると、ふと、曾祖母が私と首なし成人女性との間に正座し、対峙している光景に気づきました。

曾祖母と首なし成人女性は無言で対峙していましたが、曾祖母はとても神々しくてすごかったです。

どれだけ時間が経ったのかはわかりませんが、先に首なし成人女性が消えました。


「助かった……」と安堵していると、曾祖母も静かに消えました。


彼女は一度も私を振り返りませんでした。

曾祖母に感謝しがてら、今までで一番の恐怖に心臓がバクバクしていました……(号泣)

 

今回ばかりは、死ぬと思いました。

絶対、無理。

産まれたての赤子のような立場でしたから……私えーん

 

後にも先にも、命の危険を感じたのはこの時だけ……でした。

 

死にたくないから、自分で自分の身を護れるようになりたい……と心底強く思ったのも、この時が初めて。

 

それくらいの恐怖。

 

本当に怖かった……えーん

 

 

イベント日程/WS日程/通販

 

 

にほんブログ村 本ブログ 作家・小説家へ
にほんブログ村

(時々1位!ありがとうございます)

 

【フォロー大募集中】

 

Twitter

@aida_honoka

(ココロのつぶやきダダ洩れw)

 

Tiwtter

@megamisya

(オシゴトに関するつぶやき専用)

 

インスタ

@aida_honoka

(料理、ぬいぐるみ、にゃんこ、お花……etc)

 

インスタ

@aida_honoka_books

(読了記録専用)